1月のニューヨーク、冬の嵐が生んだ〈キャラバン〉防水ダウンコート
当社商品開発担当者は年に約2回、海外に出張します。
見本市で新しいブランドとの出会いを求めたり、工場を廻ってモノづくりをおこないます。
2週間前後の旅になりますので、ゆく先々で様々な天候に遭遇します。
私はアメリカを中心に旅する時期がありまして、灼熱のラスベガスで脱水症状寸前になることもあれば、冬の嵐や吹雪で交通事故に巻き込まれそうになったこともあります。
ある年の1月、私はニューヨークのマジソンスクエアガーデン周辺で仕事を終え、夜はプライベートでメトロポリタンオペラで「イル・トロヴァトーレ」を鑑賞する予定でした。
この日は朝から寒く雨がちらつくぐずついた天気でしたが(とても冬のNYCらしい天気)、夕刻から風雨がみるみる増していき、気がつけば嵐のようになってしまいました。
この場合ペンステーションからコロンバスサークルまで地下鉄に乗るのが正しいのですが、私はなぜかタイムズスクエアを歩いて通りたいという衝動にかられ、7thアベニューを歩いて北上することを選択してしまいます。
NYCのビル風はすさまじく、歩き出して数分でカーボンフレームの折り畳み傘があっけなく破壊されてしまいます。
ここからは30ブロックもの行程、寒さとこの先の距離を思うと困った状況です。
傘を買いなおそうとも思いましたが路上にはすでに壊れた傘がたくさん投げ捨てられており、傘は意味がないのだなと悟ります。
そうだ、今の自分には傘は必要ない。
だって防水のダウンコートを着ているではないか!
と今更ながら気がつき、急に勇気が湧いてきました。
いつも旅では荒天を見越して某アウトドアブランドの防水ダウンを着ているのですが、ついにその機能が役に立つ日がきました。
傘無しでずんずん歩きます。
パンツも運よく撥水生地、鞄もアウトドアブランドのものでしたので何とか浸水を回避。
靴は革靴でぐちゃぐちゃでしたが、厚手のゴム底だったので歩き通すことができました。
途中コーヒーショップで体を温め、風雨が弱まるのを待ちながら一時間半かかってようやくメトロポリタンオペラにたどり着きます。
防水ダウンコートのおかげでコートを脱いでしまえば上半身はいたって快適で、達成感と安堵、そして無事にオペラを見れる喜びで、大いに幸せを実感することができました。
備えあれば憂いなしといいますが、このようにいざという時の保険に役立つアウトドアギアは、旅行や仕事では大変頼もしい存在です。
しかしデザインがそぐわない状況もあり、お困りの方も多いと思います。
そこでアウトドアの老舗〈キャラバン〉と共同で企画したのがこの防水ダウンコートです。
「仕事でも着られる」をテーマとし、色は黒、シンプルなデザインはスーツスタイルにも合わせやすく、TPOを選びません。
フードも当然防水で旅に日常にと、傘いらずで荒天を乗り切れる。頼もしいですよね。
近年関東では2、3月に雪が降ります。
その時になってから防寒着を探しても、市場はセール後なので良いものが残っていません。
当社でも在庫が残っている保証はございません。
ではいつ買えばいいのか?それは「今でしょ!」
長文におつき合いいただきありがとうございました。